2020年1-8月 休廃業・解散企業動向
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2020.10.12
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2020年1-8月 休廃業・解散企業動向
1-8月は前年同期比23.9%増、年間で過去最多を更新する勢い
2000年に調査を開始してから、休廃業・解散数が最も多かったのは2018年の4万6,724件で、2019年は4万3,348件(前年比7.2%減)だった。各都道府県の事業承継ネットワークを通じた事業承継診断を含むプッシュ型支援の展開や民間での取り組み強化などが、2019年の休廃業・解散数の押し下げに繋がったとみられる。
だが、2020年1-8月の休廃業・解散は速報値で3万5,816件(前年同期比23.9%増)と、一転して大幅に増加した。事業承継が円滑に進まない中、2020年2月から感染が拡大した新型コロナウイルスで急激な業績悪化に陥り、先行きが見通せないまま事業継続の意欲を喪失した企業、経営者が増えた状況が透けてみえる。
産業別 サービス業他は1万件超え
2020年1-8月に休廃業した3万5,816件を産業別でみると、トップはサービス業他の1万1,144件(構成比比31.1%)だった。
建設業が6,327件(同17.7%)、小売業が4,511件(同12.6%)、製造業が3,848件(同10.7%)、卸売業が3,414件(同9.5%)と続く。
増加率でみると、金融・保険業が前年同期比45.9%増(1,185件)。以下、建設業の27.9%増、サービス業他の27.4%増、運輸業の22.9%増(595件)と続く。